巻き肩は肩をほぐしても変わりません。見るのは背中です
肩が内側に入っている。写真に写ると、腕が身体の前のほうにある。いわゆる巻き肩です。
気になって肩を揉んでみる、肩甲骨をぐるぐる回してみる。やってみた方は多いと思います。そして、あまり変わらなかった方も多いはずです。
変わらないのには理由があります。巻き肩は、肩だけの問題ではないからです。
まず、いまの状態を確認してみてください
簡単な確認方法があります。
- 楽に立って、腕をだらんと下げます
- そのまま、手の甲がどこを向いているか見てください
手の甲が真横を向いていれば、肩はだいたい良い位置にあります。手の甲が前や斜め前を向いていたら、腕ごと内側に回っている状態です。
鏡の前だと姿勢を作ってしまうので、家族に横から見てもらうか、動画で撮るほうが正確です。自分では思っているより分かりません。
肩をほぐしても変わらない理由
肩が前に入っているとき、実際に短くなって固まっているのは、肩そのものではなく胸の前側です。鎖骨の下から脇にかけての部分だと思ってください。
そして同時に、背中側の、肩甲骨を内側に寄せる筋肉が働かなくなっています。前が縮んで、後ろがサボっている。この二つがセットで起きています。
肩を揉むというのは、この二つのどちらにも触れていません。だから、その場は軽くなっても、姿はそのままです。
もうひとつ、呼吸のこと
胸が閉じた状態が続くと、息が深く入りにくくなります。肋骨が広がりにくくなるからです。
すると、浅く速い呼吸になります。浅い呼吸は首や肩の筋肉を使って行うので、肩まわりがさらに固まるという往復が起きます。肩がこるから呼吸が浅くなり、呼吸が浅いから肩がこる。
巻き肩の方が「疲れが抜けない」とおっしゃることが多いのは、ここが関係していることがあります。
自宅でできる、ひとつの動き
前を伸ばして、後ろを働かせる。この両方が入る動きをひとつだけ紹介します。バスタオルがあればできます。
- バスタオルを固く巻いて、筒を作ります
- 床に置いて、その上に背骨が縦に乗るように仰向けになります。頭からお尻までタオルの上です
- 膝を立てて、両腕を身体の横に「ばんざい」に近い角度で開きます。手のひらは天井向き
- そのまま鼻から息を吸って、口から長く吐きます。5回
タオルの上で背骨が支えられているぶん、胸が自然に開きます。力を入れて開こうとしなくて大丈夫です。重力に任せてください。
腰が反って痛い方は、膝をもっと立てるか、タオルを細くしてください。痛みが出るところまではやらないでください。
降りるときは、いったん横向きになってから起き上がります。仰向けのまま急に起きないでください。
見た目は、そのあとについてきます
肩の位置が後ろに戻ると、鎖骨のラインが見えてきます。首も長く見えます。お客様の変化のページに、施術前後を横から撮った写真を載せています。あごの位置と肩の位置が変わっているのが分かると思います。
ただ、写真のような変化がすぐ出るかどうかには個人差があります。何年その姿勢でいたか、いま背中側の筋肉がどれくらい働けるかで、必要な回数は変わります。
自分では見えないところは、見てもらってください
背中は、自分の目で確認できない場所です。どこが縮んでいて、どこがサボっているかを自己判断でやると、たいてい合っているところばかり伸ばして終わります。
roots では、まず横から写真を撮って、いまの位置を一緒に見ます。そのうえで、ゆるめるのか、働かせるのか、その日にやることを決めます。自宅でできる形にして持ち帰っていただき、次にお越しいただく日も、その場で一緒に決めています。最初の1〜2か月は週に1回、身体が変わってきたら月に1〜2回が目安です。
姿勢改善トレーニングは30分4,000円です。初回限定価格ではなく、これが通常料金です。
まとめ
- 巻き肩は、胸の前が縮んで、背中側がサボっている状態
- 肩を揉んでもそのどちらにも触れていないので、姿は変わらない
- 胸が閉じると呼吸が浅くなり、肩がさらに固まる往復が起きる
- 前を伸ばすことと、後ろを働かせることを、両方やる
肩を揉んでも変わらなかったのは、やり方が足りなかったからではなく、見る場所が違っていただけです。
